<建設女子・現場アルアル> 建設現場で働く女子が嬉しいと感じること
2019/10/30コラム
建設女子
男性が圧倒的に多い建設現場では、女性は大切に扱われることが多いです。力仕事で、男勝りな面があるこの現場で、女性がいることはとても珍しいことで、今でこそ少しずつ増えてきてはいますが、一昔前までは現場にいるのは全員男性、というのが普通でした。そんなところに女性が入ると、多くの男性が優しくしてくれます。例えば、体調をすごく気遣ってくれたり、普段からよく話しかけてくれたり、些細なことでも現場で働く身としては、とても嬉しいです。建設現場で働く男性たちが優しいのは、男性ばかりの現場で、あまり女性に慣れていないからこそなのではないか、と個人的に考えています。女性が少ない現場で、働くのをためらう方も多いでしょうが、優しく温かい現場が多いので、不安に思う必要はないと思います。
力仕事で、女性にできることは少ない、と思われがちな建設の仕事ですが、女性にできることはたくさんあります。取り組む前は自分にできるか不安だったことでも、男性の仕事仲間や先輩からコツを教わったり、自分なりの方法を考えたりして、成功することも多くありました。女性でもできることを、自分なりに見つけていく時間が楽しく、成功したり、依頼者の方がお礼を言ってくれたりすると、この仕事をやっていて本当に良かったと思います。自分の成長を感じることができて、もちろん辛いこともありますが、嬉しい、楽しい、と感じることもたくさんあります。女性に対する偏見がまだ残っている世界ではありますが、それに立ち向かっていくことに徐々に楽しみを感じるようになれたのも、この仕事を通して成長した面の1つではないだろうかと考えています。
男性が有利な建設現場でも、女性にしかできないこと、というのはたくさんあります。実際に、女性がいると現場が明るくなる、と褒めてくれる方もいます。また、周辺の住民の方に説明をしに行くと、女性だと話しやすいし、安心して任せられると言われた時は、些細なことでも建設の仕事の役に立てていると感じ、とても嬉しかったです。女性だからできないことというのが多くある中で、女性である自分にしかできないことを積極的に見つけて行うようにしています。すると、職場の男性から嬉しい言葉をもらったり、仕事に貢献できたりと、自分の喜びや成長にもつながります。多くの人に関わる仕事だからこそ、直接褒めてもらえたり、感謝を伝えてもらえたりする時間が、自分の原動力になっている、と感じます。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます