【直轄事業】18年度の落札率は工事、業務ともに3年連続上昇
2019/11/08建設時事
建設メール
国土交通省が公表した「直轄工事等契約状況(2018年度実績)」によると、18年度の実績は工事、建設コンサルタント関係業務ともに前年度比で落札率が上昇し、いずれも近年で最も高かった17年度を超える水準になったことが分かった。
工事の落札率は92・74%で前年度比0・22ポイント上昇した。コンサルタント業務の落札率は84・92%で同比0・33ポイントの上昇となった。近年上昇傾向にあった落札率は15年度にいずれも前年度比で低下していたが、16年度以降は再び上昇傾向を見せ、工事、業務ともに3年連続の上昇だった。
低入札価格調査件数は前年度比で工事は件数、発生率が上昇したが、業務は件数、発生率ともに減少した。近年減少傾向が続く入札辞退件数は工事で1856件、業務で1042件となり、入札辞退業者数も含めていずれも大幅に減少している。
省全体の契約状況のうち、工事の契約件数は1万3399件で前年度比169件の減、金額は1兆7347億円で同比1318億円の減だった。低入札価格調査件数は122件で、前年度から10件増加した。入札不調件数は469件で前年度比9件増となった。
コンサルタント業務の契約件数は1万4412件で前年度比3件の減だったが、金額は3903億円で同比189億円の増加に。また低入札価格調査件数は84件で前年度から45件減少している。入札不調件数は126件で前年度比11件減となった。