<建設女子・現場アルアル> 男女共用トイレの場合、和式の方が良い!?
2019/11/20コラム
建設女子
力仕事が多い現場なのでどうしても男性社会になります。そのため女性専用のトイレや更衣室はほぼありません。男女兼用のトイレを使うことになりますが汚物入れがなかったり、女性にとって使いにくいトイレが多いのが難点です。男性ばかりの現場では更衣室がないことがほとんどで、女性が着替えをする場合は簡易事務所を使うことが多いです。私は車内を使って着替えをしていました。女性用トイレや更衣室を増加する取り組みを業界全体でしているようですが、女性の就業人数が少ないため改善には時間がかかりそうです。
また、男女共用トイレだとしても、和式の方が良いと女性労働者は思っています。理由は誰が座ったかわからない洋式トイレには座りたくないからです。洋式の共用トイレしかない現場に入る前はできるだけコンビニや他の場所で済ませて、現場での水分を最低限に済ませるという現場あるあるがあります。
女性は作業着がブカブカになることが多いです。これも建設業界が男性社会だという現状が影響しています。そもそも女性用の作業着が少ないので、女性は男性用の一番小さいサイズの作業着を着用することが多いです。ヘルメットもブカブカになるので、私は頭のてっぺんにタオルを挟んで調節していました。最近は女性向けの作業着もチラホラ見るようになりましたが、まだまだ数は少ないのが現状です。女性用作業着の夏服は透けるものがあるので、一枚中に多く着るという工夫を女性労働者はよくしています。女性用作業着は大体薄いピンク色なのですが、このピンク色を着用することで余計に現場で浮いてしまうことがあり、結局男性用作業着を見につけるということも多々あります。
男性社会に混じって仕事をするので、女性が現場に入るのは大変と思われがちです。そのイメージが強いせいか、作業服のまま役所に書類を持っていくと、すぐ名前を覚えてもらったり得なことが多いです。人にもよりますが、現場の職人さんの大半は優しくしてくれるのも嬉しいです。女性の特権かもしれませんが、現場で頑張ってて良かったと励みになります。あと他の職種で働いていたときよりもモテます。男性社会の中に咲いた一厘の花というか、他に女っ気がないからというのも関係していますが悪い気はしません。その影響からか、建設現場で知り合ってそのまま結婚したという人も多いです。現場で思うことは色々ありますが、建設業界に携わって一番共感するのは、なんといっても建設に携わり完成させたときの達成感があることですね。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます