<建設女子・現場アルアル> 建設現場で働く女子が経験した嬉しかったこと
2019/12/04コラム
建設女子
建設現場で働く人は、ほとんどが男性で女性の数は増えてはいるものの、まだまだ少ないのが現状です。建設現場というと、力仕事が多く、男性の仕事、と考えている人も多いですが、女性でもできる仕事はたくさんありますし、逆に女性にしかできないこともあります。例えば、周りの住民の方や企業の方に説明に行くと、女性がいる建設現場だと安心する、と言ってくださる方もいます。他にも、女性がいる建設現場は比較的綺麗で、整理整頓されている印象があります。このように、女性ならではの気遣いや清潔感などは、建設現場でも重宝されることが多いです。力仕事で男性に劣ってしまうことがある分、違う面で現場の支えになれるように、努力を心がけています。そうした努力が実を結んだり、同僚や依頼人の方に褒められたりすると、自分も現場で必要とされているのだ、と感じとても嬉しくなります。
また、現場の男性も女性に優しい人が多く、恵まれた環境で仕事ができていると感じます。疲れたときに気遣ってくれたり、重いものを運んでいると手伝ってくれたりと、日々の仕事の中で助けてくれることが多いです。現場では、女性だからと言って仲間外れにされたり、見下されたりということはなく、仲間の1人として関わってくれているのが嬉しいです。できないことも多く、落ち込んでいる自分を励ましてくれ、的確なアドバイスをくれる、同僚や先輩に感謝しています。また、仲間として共に頑張れる同僚を見て、自分も頑張らなければと思えますし、できないことは同僚の仕事を見て学ぶことができ、常に刺激を受けて仕事に取り組んでいます。
できなかったことができるようになる
そして、建設現場で仕事をしていて1番嬉しいことは、「できなかったことができるようになること」です。男性と女性という大きな違いにより、同僚と同じように仕事ができなかったり、足を引っ張ってしまったりと、日々の仕事の中で悔しく思うことはたくさんあります。そんなときは、できなかったことを克服するにはどうすれば良いのかを考え、行動するように心がけています。周りの同僚の動きを見たり、直接教えてもらったり、自分から積極的に動くことが大切だと考えています。時には、仕事が終わってからも練習したり、トレーニングをして体を鍛えたりしています。そして、辛いことを乗り越え、ようやく何かを克服した時が、1番嬉しく感じます。女性であるということは、建設現場においては、不利なことかもしれませんが、それだけ伸び代があると考えるようにしています。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます