<建設女子・現場アルアル> 建設現場は男社会!紅一点でも甘えないことが大切
2019/12/11コラム
建設女子
男性がメインとなる建設現場なので、どうしても女性に対してはキツイ対応をされてしまうことがあります。最初はどの人も当たりが強く、女性に対してなめるような対応をされていました。建設現場内に設置された事務所で働いていたのですが、主な仕事は作業員たちにお茶出しをしたり電話を取る作業です。建設現場は男社会と言える環境ですので、女性がそこにいるというだけでも怪訝な対応をされることもあったのです。
私自身も紅一点であることに対して居心地の悪さを感じていました。トイレなども仮設トイレでしたし、着替える場所というのも個室があるわけではない為、人がいないのを見て急いで着替えるなどの工夫が必要です。それでも、仕事としてお金を貰っている以上、辛いからといった理由で投げ出したくないとそう思うようになりました。正直な話、いつやめてもいいやといった気持ちはありましたし、「それセクハラ」と言いたくなるようなことも多数言われました。女性というだけで仕事ができないと思われていたことにも腹が立ったのです。
負けず嫌いな性格が居心地の良さに繋がる
負けず嫌いな性格なので、居心地が悪ければ悪いほど、何とかして状況を打破しなくてはと思いました。最初は関わりが多くある、事務所内の人達と接することを中心に考えました。紅一点であるということを感じさせては意味がない、女性だからとなめられるような仕事振りはやめようと心に決め、知らないことは自分で調べたり、分からないことがあった時にはすぐに教えてもらうよう対応しました。そのようにしていく中で、事務所内の人が徐々に私に対して打ち解けてくれたのです。
今まで勤めていた女性と比べられることも多く、心が折れそうになることもありました。それでも、その女性よりも使えると思われたいその一心で、何とか自分の居場所を確保することに成功したのです。事務所内の人達と接するようになると、現場で働く人達とも少しずつ話をすることができるようになり、今では下の名前で呼ばれることも多くなりました。
紅一点に甘えないことが大切
建設現場で働く女性の中には、自分が女性だからと甘えている人も多くいます。しかし、そのような甘えは周囲の人に見抜かれてしまいます。同じ場所で働く同士ですから、性別は関係ありません。自分に与えられた仕事をしっかりこなすこと、女性という武器を使うのではなく感じさせないことが大切なことを学びました。紅一点だから優しくしてもらえそうとか、周囲からフォローしてもらえそうと思っている人がいるなら、それは甘いと言えます。仕事に対して真摯に向き合い続けることが大切です。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます