<建設女子・現場アルアル> 建設現場で働いていると嬉しいこと!
2019/12/25コラム
建設女子
建設現場で働く女性というのはまだまだ珍しく、だいたいは事務員だとか雑事などを請け負うことが多い職に就く人も多いのではないでしょうか。私もはじめは建設に関わるのならその職がいいのかな、と考えていました。しかし、実際に職場を訪れることがあり、現場へ同行させてもらうと「やっぱり現場で働きたい」という気持ちになったのを覚えています。現在はそのときの気持ちを実行に移し、建設現場で働いているのですが、嬉しいことがたびたびあるので紹介しますね。
まず、しっかりと現場で働くために教えてもらったことをメモしたり、勉強するために監督や職員の方たちにも積極的に話しかけたり、質問をしていたときです。先にも書きましたが、女性が建設現場で働くのはまだまだ珍しいので、はじめはなかなか受け入れてもらえなかったと思います。というのは、直接言葉で言われたのではなく空気で感じ取っていたからです。男性である職員たちからすれば、私に何かあっては大変だ、という気遣いからの行動にも傷つくことがありました。
ですが、積極的に話しかけることで気安く声をかけてもらうことが出来るようになってきたこと、そして真剣に現場のことをメモを取りながら、経験をつもうとしていることに気がついてもらえたときにはとても嬉しかったです。怖い現場監督にも笑って話しかけてもらえるようにもなり、少しずつ打ち解けることが出来たのだと感じたときには泣きそうになりました。これがはじめに嬉しかった出来事です。大げさなものではなく、ちょっとしたことでも喜びを感じることが仕事にはあるのだな、と思った出来事でした。
家を建てる家族の方たちの優しさに感動!
建設の仕事では、家を建てることが何度もありました。家族が一生楽しく住めるようなところを建てる、というのはとても誇りに思える仕事です。そこで嬉しかったのは、建てている家の家族のかたたちの気遣いやお礼の言葉などに泣きそうになりました。10時と15時には必ず休憩を取るのですが、ここでは家族の方たちが必ず飲み物や軽く食べられるお菓子などを持ってきてくれたのを覚えています。休憩時間には建設現場へ足を運んで、その都度「ありがとうございます」「よろしくお願いします」という言葉とともに冷たい飲み物やお菓子を直接手渡しをしてくれるのです。
その少しの気遣いだけでどれだけ疲れが吹っ飛んだかわかりません。しかも欠かさず毎日来てくれるので、小さなお子様たちとは仲良くなってしまいました。休憩時間になると訪れて、あれこれ話をしてくれるので聞くのも建設現場で働く職員たちの楽しみになっていたと思います。定年になる最後の日まで建設現場の仕事を続け、嬉しいことをたくさん感じていきたいと思えた出来事が他にもたくさんありますが、古株の職員さんいわく、これは現場あるあるだそうです。すごく素敵なあるあるですよね。こんなに嬉しいあるあるを感じられるなら、これからも建設現場で働きたいです。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます