見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈耳寄り〉 2019年の訪日外国人旅行者数は3188万人に
2020/01/10コラム
建設メール
赤羽一嘉国土交通大臣は10日、2019年の訪日外国人旅行者数が対前年比2・2％増の3188万人になったことを発表した。自然災害による影響や韓国からの訪日旅行控えがあったものの、戦略的なビザ緩和、交通ネットワークの充実、多言語表記などの受入環境整備に加え、ラグビーワールドカップ出場国からの訪日旅行者数が前年度比で29・4％増加するなど、過去最多の旅行者数となった。特に世界中のラグビーファンが全国各地を訪れたことで、出場国からの旅行者は通常の平均滞在日数よりも5日長い平均13泊の滞在日数となり、消費額も約2・4倍だった。
20年は観光ビジョンに掲げた「訪日外国人旅行者数4000万人」の目標年。東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催や、首都圏空港、那覇空港などの機能強化も予定される。そのため赤羽大臣は「絶好の機会を最大限活用し、日本政府観光局を中心に、地域の観光の魅力を世界中に強力かつ戦略的に発信するキャンペーンを展開し、地域への誘客を進めたい」と意欲を見せた。
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訪日外国人旅行者数は7年連続で過去最多を記録したが、20年の4000万人および8兆円の旅行消費額の目標達成は厳しいとの見方がある。これに対し赤羽大臣は、地方に眠っている魅力的な観光資源を磨き上げ、開花させれば「過疎化が進む地域を活性化できると確信している。観光政策なくして地方創生なし」と強調。目標達成に向け、ありとあらゆる手段を打つ考えを示す。今年は各地方にとっても、世界へ魅力を発信する好機であることを、あらためて認識する必要があるだろう。
