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【緊急治水対策】 7水系のプロジェクトに4213億円投入へ
2020/01/31建設時事
建設メール
国土交通省は昨年10月の台風19号で甚大な被害が発生した7水系において、再度災害防止のための「緊急治水対策プロジェクト」に着手する。流域全体を見据えて国、都県、市区町村が連携し、本年度から5～10年で実施するハード・ソフト一体となった整備を行う。全体事業費は約4213億円で、災害復旧に約635億円、改良復旧に約3578億円を配分する。
信濃川水系緊急治水対策プロジェクトでは、本年度から27年度までに事業費約1227億円を投じる。ハード対策では河道掘削、遊水地、堤防整備を、ソフト対策では田んぼダムなどの雨水貯留機能確保、マイ・タイムライン策定推進などを行う。
阿武隈川緊急治水対策プロジェクトは、本年度から28年度までを見込む。事業費は約1354億円で、ハード対策では河道掘削、遊水地、堤防整備を、ソフト対策では支川に危機管理型水位計およびカメラの設置、浸水リスクを考慮した立地適正化計画展開などを予定する。
吉田川・新たな水害に強いまちづくりプロジェクトは、本年度から24年度までに約267億円を投入する。ハード対策では河道掘削や堤防整備を、ソフト対策では浸水想定地域からの移転・建て替え等に対する支援を行う。
入間川流域緊急治水対策プロジェクトは、本年度から24年度までを期間とし、約318億円の事業費を想定。ハード対策では河道掘削、遊水地、堤防整備を、ソフト対策では高台整備、広域避難計画の策定などを進める。
那珂川緊急治水対策プロジェクトは、本年度から24年度までに事業費約521億円を投じ、ハード対策として河道掘削、遊水地、堤防整備を計画。ソフト対策では霞堤等の保全・有効活用などを予定する。
久慈川緊急治水対策プロジェクトは、本年度から24年度までに約334億円を投入する。ハード対策は河道掘削と堤防整備を、ソフト対策は霞堤等の保全・有効活用を行う。
多摩川緊急治水対策プロジェクトは、本年度から24年度までの期間で約191億円の事業費を見込む。ハード対策として河道掘削、堰改築、堤防整備を、ソフト対策では下水道樋管等のゲート自動化・遠隔操作化などを計画している。
なお阿武隈川水系、久慈川水系、信濃川水系では、国が権限代行により治水対策を進める。
