〈冬虫夏草〉 品質と生産性
2020/03/10コラム
冬虫夏草
しかし、国民1人当たりのGDPでいくと世界26位(2018年)であり、アジアにおいては、マカオ、シンガポール、香港に次ぐ4位でマカオとの差は倍以上となっている。
現在、政府は生産性を上げることにより、GDPの増加を目指している。
若年層の労働人口は減少の方向にあり、定年の延長、男女共同参画などにより、労働人口の確保をかろうじて支えているものの、将来は暗澹としている。
窮余の策として、外国人労働者の受け入れを行おうとしているが、やたらと制限を付けているため、急速な補充と言う訳にはいかないだろう。
無論、ヨーロッパにおける移民政策の失敗を見ている以上、「熱ものに懲りてなますを吹く」のも仕様がないことではある。
だが、建設工事における高品質を目指す「総合評価方式」についても一考を期すべきである。
具体的には、1提案に対する金額の上限を決めるべきであり(パーセンテージでもよい)、工期に及ぼす影響も配慮されるべきである。
寄稿者:冬虫夏草
長きに渡り、地方自治体における総合評価制度の実際の現場で評価に携わってきた
現在も総合評価制度を探究し、ゼネコンはじめ多くの建設企業から相談を受けている