<建設女子・現場アルアル> 建設現場での女性の働き方の変化
2020/03/25コラム
建設女子
建設現場で働く女性が少ないのは、まだまだ女性が働きやすい環境とは言えないからです。建設現場で働きたいと思っても、建設は力仕事ばかり、というイメージが強く、躊躇してしまう女性も多いかもしれません。しかし現在、建設業界でも、もっと女性が活躍できる職場づくりを目標に掲げています。徐々に女性にとっての建設現場の在り方も変わってきつつあるのです。
建設現場で働く女性ならではの悩み
建設現場で働く女性は、もちろん男性に比べて極めて少ないです。そのため、少ない人数の女性への配慮が足りていない面も多々あります。
皆ある悩みかもしれませんが、女性用のトイレや更衣室の設備がないことや、トイレに汚物入れが設置されていないことも、私にとっては大きな悩みです。現在では減ってきましたが、セクハラ発言をしてくる同僚や上司もいました。男性は何気なく言っている言葉でも、女性は傷ついていることがあるのです。
そして、現場で働きたいと思っている女性でも、出産や育児とは両立できないのでは、というイメージで、将来のことを考えると現場仕事は諦めてしまう女性も多いと思います。
そんな悩みを持っていても、元々女性が少ないわけですから、相談する相手もいない、というのが私にとって最大の悩みです。建設現場で働く女性が、もっと気軽に愚痴や相談を言える場を作ってあげることも必要だと考えます。
建設現場で働きたい
建設現場で働くことを目指す女子は、父親が建設現場で汗水たらして働いている姿を見てきた娘が、父親のように現場で働きたいと感じ、目指すことが多いです。私もそうでした。必死に勉強して就職し、実際に現場に入った時は、やはり男性だらけの中にいるのは、すごく怖かったです。それでも諦めずに仕事に懸命に励み、父親に褒めてもらえた時は、それはそれは嬉しかったです。
建設現場で働きたいと思っている女子は、やはり少ないかもしれませんが、その少ない女子たちは、一人一人目標を持って、現場で仕事が出来ることを目指して勉強に励んでいるし、既に現場で働いている女性たちも、整っていない環境の中、現場で働くことにプライドを持っています。そんな女性がもっと活躍できる環境づくりをしていかなければなりません。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます