【暫定2車線高速道路】 中小橋でもワイヤーロープ本格設置へ
2020/04/01建設時事
建設メール
国土交通省は、暫定2車線区間における高速道路の正面衝突事故の緊急対策として、中小橋でもワイヤーロープの本格設置を進める。有識者による技術検討委員会での検討状況を踏まえ、中小橋での新たな設置方針を決定。新設区間では今後、暫定2車線で開通する箇所には標準設置し、供用済み区間では、おおむね3年後の2022年度内の設置を目指す。
ワイヤーロープは衝撃緩和性能が高く、狭い幅でも設置が可能で、人力で容易に開口部を設置することができる。
土工区間に関しては、暫定2車線で開通する新設区間での標準設置を進めており、国交省管理区間は22年度内、高速道路会社の管理区間は20年度内に設置する。中小橋では、国交省・高速道路会社管理区間ともに22年度内に設置していく。
供用済みの高規格幹線道路のうち、暫定2車線区間は4432㎞。うち約3100㎞が対面通行区間で、ワイヤーロープが設置可能な中小橋は延長約24㎞となる。
なお長大橋やトンネルでの正面衝突事故防止対策に関しては、技術公募した新技術の性能検証を引き続き進める。