見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 重点8事業でCCUS普及促進盛る／20年度事業計画
2020/04/03業界動向
建設メール
日本建設業連合会（日建連）は2020年度事業計画を発表した。建設キャリアアップシステム（CCUS）の普及促進と週休2日促進を中心とした長時間労働の是正を柱に重点実施8事業を掲げ、「産業基盤の充実・強化と積極的な財政政策の実現へ向けて」を総論のテーマに位置付けている。
建設業の長期ビジョン発表から5年が経過し、建設技能者の処遇改善は進んでいるものの、他産業からは見劣りしている状況。また事業環境が安定しているこの時期に担い手確保、生産性向上など産業基盤を充実・強化させなければならないとの見解を示した。
経済対策については、他国に比べて経済成長率が低く、大胆な財政政策の発動が求められると指摘。災害激甚化を踏まえた国土強靭化や交通インフラの整備水準向上、老朽化するインフラの更新等への投資も必要とされる中、日建連では積極的な財政政策こそが経済成長戦略の中心となるべきと主張していく。
8つの重点実施事業は①CCUSの普及促進②働き方改革の推進③建設技能者の処遇改善④生産性の向上⑤国土強靭化への対応と新たな財政政策の必要性の訴え⑥広報活動の充実⑦適切な企業行動の確保⑧インフラシステム輸出戦略への貢献。
特に働き方改革に関しては、週休2日の実現、長時間労働の是正に加え、けんせつ小町の活躍推進を挙げた。建設技能者の処遇改善についても賃金水準などの引き上げ、社会保険加入促進のラストスパート、重層下請構造等の改善、外国人技能者の適切な受け入れ―といった具体的な事項を盛り込んでいる。
