<建設女子・現場アルアル> 建設現場で働く女性の悩みアルアル
2020/04/08コラム
建設女子
建設現場で活躍する女性は増えてきている傾向がありますが、それでもまだまだ根強い男社会の世界となっています。そのため働く女性の中には悩みを感じている人も少なくありませんし、私自身も男社会ならではの悩みを少なからず感じているのです。そこで今回は、建設現場で実際に私が感じた悩みについていくつか紹介していきたいと思います。
セクハラ発言は減ってきたけどまだまだ横行している
徐々に女性が進出してきた建設現場では、男性も少しずつではありますが発言に気を付けるようになってきた傾向があります。特にセクハラ関係の発言に関しては若い男性ほど気を付けている傾向がありますし、現場監督など責任を負う立場の人たちも注意しているようです。それでも若い女性に対してうっかりセクハラ発言をしてしまう男性は多く、それをスキンシップの一つと勘違いしている現場も少なくありません。ある程度慣れた女性たちであれば軽く流したり注意することはできますが、まだ慣れていない若い女性事務員たちが困ってしまう現場を見かけることもあります。
そもそもセクハラ発言というものがどのようなものなのか理解していない中高年の方もいるので、現場によってはそれで悩むこともありますね。
トイレや備品など女性への配慮はこれからに期待
ほかにも建設現場ならではの女性の悩みとして挙げられるのが、トイレや備品に関するものです。こちらも現場によるのですが、女性用のトイレが設置されていなかったり女性の体や大きさに合うヘルメットなどの備品が用意されていないことがあります。作業着などの場合は事前に自分たちで用意できるものの、現場で支給されるものが利用できない・事前に用意しなければいけない備品は自己負担になるので、結構金銭面で厳しいこともあります。トイレに関してもわざわざ近くのコンビニやお店で借りなければいけないこともあり、作業内容によっては我慢を余儀なくされることも少なくありません。
これらの悩みは徐々に改善してきている傾向はあるので、これからの建設現場の対応に期待したいところです。それでも細かいところでなかなか行き届かないところも多いため、ストレスになってしまうことは多いです。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます