見たもん勝ち ～建設業応援団～
【国道維持管理】 ICT・AIの新技術を積極活用へ
2020/06/04建設時事
建設メール
国が管理する国道の維持管理の在り方を議論してきた国土交通省の有識者検討会が中間取りまとめを公表した。維持管理基準の今後の検討・改善では、地域属性や季節変動に配慮した弾力的な運用、地域・民間等との連携促進に加え、進展が著しいICT・AI（人工知能）等の新技術の積極的な活用を提言している。
新技術活用の今後の方向性では、▽維持管理に係る技術開発の促進▽技術・ノウハウの蓄積・継承▽新たなサービスや価値の創出―を目指すことを求めた。また維持管理データを解析・可視化して共有・評価し、維持管理の方針決定を行う技術活用を進めることや、地方管理の道路への展開を視野に全国の道路におけるデータ統合と連携の枠組み検討、上空や地下を含めて道路空間に収容される各種インフラのデータをGIS等で一元的に管理することも検討する。
さらに、取り組みを支える制度・基準の整備、実行するための体制確保と人材育成にも言及し、整備局、地方自治体の技術者を対象とした研修会・実技訓練を実施する支援の仕組みづくりも重要としている。
国交省では中間取りまとめを踏まえて、引き続き管理状況のフォローアップを行うとともに、新技術の活用に向けて「道路デジタルメンテナンス戦略」を作成し、積極的な導入を図る見通しだ。
