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【UR都市機構就任インタビュー】 「団地は楽しい場所」／倉上卓也・住宅経営部長
2020/06/09インタビュー
建設メール
4月からUR都市機構の住宅経営部長に就任した倉上卓也氏に、抱負や今後の取り組みなどについて聞いた。
―就任の抱負を
倉上 URの賃貸住宅部門に携わって約20年、大半は営業推進担当だった。一方で、団地に12年ほど住み3人の子どもを育てた。わが家にとって団地は楽しい思い出の詰まった場所。団地が楽しい場所、心地良い場所であり続けることで、新たなお客の獲得にもつながる。そのために全力を尽くしたい。
―課題や今後の目標は
倉上 課題の一つは賃貸住宅ストックの高経年化。売買による資産の入れ替えはできないので、陳腐化対策の投資が重要となる。もう一つは長期借入金による賃貸住宅経営。UR賃貸に入居していただき、キャッシュフロー・家賃収入を獲得し、有利子負債を削減していかなければならない。持続可能なUR賃貸としていくために団地を丸ごとマネタイズ（収益化）するような、大きな目標が必要だと考えている。全国の住まいセンターの即応力や窓口の士気も高く、修繕や債権管理のノウハウも豊富。さらに自治会など、お客とのコミュニケーションもあり、これらの強みを生かすことが不可欠だと言える。
―新たな取り組みについて
倉上 働き方や家族の形など全てが多様化している。テレワーク、セカンドハウスでワークスペースの確保、DIYで内装を変える、これら全てUR賃貸で可能だ。ここにソフトサービスを組み合わせれば新しい暮らしが提案できるのではないか。
【略歴】くらかみ・たくや
学習院大学法学部卒、埼玉銀行を経て1991年に都市再生機構入社。東日本賃貸住宅本部東京東エリア経営部長、本社住宅経営部担当部長を経て2020年4月から現職。趣味は昆虫観察。1966年生まれ。54歳。埼玉県出身。
