
関東財務局の古谷雅彦・新局長が就任会見を開き「今まさに管内の経済活動において、新型コロナウイルス感染症の影響にいかに対応するかが一番と考える。さまざまな方々の意見を聞いて状況を適切に把握し、対応策決めたい」と意欲を示した。特に大事にしたい点は「以前は金融業界との付き合いが中心だったが、最近では製造業、小売業、サービス業など幅広く地域の担い手となる方々との意見交換が重要と考えており、活発に行いたい」と語った。
災害への対応と査定については「災害そのものには、さまざまな準備が必要だと思う。不幸にして起きてしまった場合は、査定をするのが私たちの仕事。国土交通省や農林水産省と連携し、適切に対応していく」との認識を明らかにした。
管内の印象については「一口に関東と言っても、新潟や長野から東京、神奈川など北部地域と南部地域ではそれぞれの特色があり、地域の実情に違いがある。工業、商業、観光などにおいても地域性があるので、まず丁寧に話を聞いて、各地域における実情を把握するのが大切」との見解を示した。
【略歴】ふるや・まさひこ
1986年東京大学法学部卒、大蔵省入省。藤枝税務署長、金融庁検査局総務課企画調整室長、財務省理財局国庫課長、理財局次長、大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官を経て、7月20日付で現職。58歳。東京都出身。