
関東地方整備局の滝澤秀樹副局長は就任インタビューで「2020~21年度で進める首都圏広域地方計画の見直しでは、特に治水などの災害対応の部分がポイント」と前置きし「昨年の台風による被害の大きさは認識を新たにした。16年に策定した現行の広域地方計画で、災害対応において不十分な点があれば積極的に再評価して見直したい」と強調する。
関東地方整備局の勤務は初めて。就任の抱負として「国土交通省には30年以上勤めているが、地方整備局は国における社会資本整備の実施主体と認識している。実際に24時間・365日欠かさずにインフラサービスを国民に提供して、国土交通省の要とも言える。先輩の方々が進めてきたことを一歩でも前に進めたい」と決意を示した。
特に注力したい点については「事務担当の副局長なので個々の事業に対して細かい注文はないが、社会資本整備を単なる点や線でのつながりではなく、社会資本が果たす役割を職員にもしっかり理解してもらい、絶えず職員と対話して臨機応変に社会資本整備を進めたい」と話す。
管内の印象については「道路で言えば3環状の整備が進み、河川を見ると元々は脆弱な土地だが治水事業が進んでいる。50年後、100年後にその社会資本が地域住民にとって本当に有用なものとなり得るためにも、それぞれの職員が持つノウハウと私の経験を融合させていきたい」と述べた。
思い出に残る仕事としては、15年7月から2年余りにわたって勤めた内閣府沖縄振興局参事官の時代を挙げる。「担当大臣を補佐しつつ、残念ながら火災で焼失した首里城の復元に携わった。完成したのは異動した数カ月後だったが、国営公園事業における予算要求を担当した」と振り返る。
好きな言葉は「元プロ野球選手の王貞治氏が現役時代に『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのなら、それはまだ努力と呼べない』と言ったのを子供心に聞いて、今も覚えている」と語る。
【略歴】たきざわ・ひでき
1988年東京大学法学部卒、同年建設省入省。中国地方整備局建政部都市調整官、阪神高速道路営業部長、内閣府沖縄振興局参事官などを経て7月21日から現職。57歳。横浜市生まれ。趣味はランニングで、年に1~2回はフルマラソンの大会に出場する本格派。