<建設女子・現場アルアル> 建設会社で営業8年、まだまだ勉強中
2020/10/07コラム
建設女子
2012年に入社して以降、建設会社で営業の仕事をしています。現在は8年目になりますが、まだまだと思えることばかりで、難しいことをまかされても自信が持てません。しかし、やりがいもあります。営業は人と人との関わりがメインなので、新しい発見ばかりです。私が建設会社に入社して感じたことや、実際に合った出来事を紹介します。
商談の辛さ
入社してすぐに営業職として働き始めました。最初の1年間は研修期間なので、上司に同行して勉強する事ばかりでしたが、2年目以降は1人で営業へ行くことが多くなります。始めは研修期間中に行った取引先ばかりなので、顔を覚えていただいている方が多く、商談や打ち合わせもスムーズに行うことができました。しかし、月日が経つにつれ知らない取引先にも行くようになります。取引先全てが建設関係という訳ではなく、金融機関やトイレや浴槽関連の会社、デザイナーなどさまざまです。
営業職はただ商談しに行くだけでなく、まとまった商談の打ち合わせや工事の調整などがあり、こちらの意見と取引先とのを上手くマッチングさせる必要があるため気が滅入ることがありました。もちろんまとまったときは達成感がありますが、正直私には不向きだと感じています。3年目、4年目になるとようやく一人前と認めてくれるようになり、取引先との打ち合わせもスムーズに行えるようになりました。また、建設現場へ行くようになったのはこのころからです。
達成感を実感するようになる
4年目以降は頻繁に建設現場へ行くようになり、現場監督と一緒に取引先と決めた通りに作業しているかを調べに行きます。現場は職人さんばかりです。勝手に頑固な方たちと思い込んでいましたが、現場での打ち合わせの際に現場を知らない私に分かりやすく教えていただいたり、取引先の商品をどこに使っているかを教えてくれます。実際に現場へ出てみると、私がまとめた商談が形となる過程を見ることができます。正直、商談がまとまった時よりも達成感がありました。現在は昇進してあまり顔を出さなくなりましたが、仕事帰りに現場の横を通ることがあります。とてもいい職場だと思いました。
何が背中を押すか分からない
短くまとめましたが、8年の間には辛いこともたくさんありました。しかし、商談がまとまった達成感や職人さんの言葉が私の背中を後押ししてくれます。他の部署だったらとっくに辞めていたでしょう。人と人との繋がりを実感できるのは、私にとって生きている実感でもあるのです。現場はオフィスで働く女性に向いていない環境です。しかし、オフィスにはない暖かさがあります。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます