見たもん勝ち ～建設業応援団～
【21年度概算要求】 国交省と厚労省が連携し建設業の人材確保・育成
2020/10/07建設時事
建設メール
建設業の人材確保・育成に向けて、国土交通省と厚生労働省は連携して関連施策を進めている。2021年度概算要求では引き続き、人材確保、人材育成、魅力ある職場づくりの観点から必要額を求めている。このうち厚労省の関係では、建設事業主等に対する助成金による支援を継続するため、事業費57・2億円を要望。雇用管理改善や人材育成に取り組む中小建設事業主等に経費や賃金の一部を助成する。また人材開発支援助成金（建設労働者技能実習コース）では、建設キャリアアップカード登録者について賃金助成額を1・1倍にする制度を21年度まで延長する。
建設労働者育成支援事業の実施や認定職業訓練および広域団体認定訓練に要する経費を補助するための要求額は5・7億円で、21年度も事業を継続。さらに建設機械等の運転技能だけでなく、パソコンスキル講習などを組み合わせたハロートレーニング（職業訓練）を引き続き実施するための事業費1・2億円も盛り込んだ。
雇用管理責任者等に対する研修の実施には1億円を充て、「コミュニケーションスキル等向上コース」を開催する。高等学校（工業科、普通科）や高等専門学校の先生・生徒と建設業界がつながる機会となる出前授業や現場見学会等の実施には3000万円を求めた。
他にも建設業に特化した支援として、中小専門工事業者の安全衛生活動支援事業に9600万円、建設業における墜落・転落災害等防止対策推進事業に9300万円を付け、専門家による診断の実施、診断結果に基づく現場への指導・支援などを行う。
