<建設女子・現場アルアル> やっぱり男性中心の建設現場!
2020/10/14コラム
建設女子
「女性が活躍する社会」などといった言葉が盛んに飛び交う時代になりました。私自身も建設女子の一人として、男性に混じって建設現場で仕事をしています。過度に意識することはありませんが、直属の上司をはじめ同僚の男性社員も優しく接してくれることに対しては感謝の気持ちで一杯です。小さな頃から憧れていた建設現場で毎日のように勤務する中、いくつかの悩みや気付きを感じています。
建設現場の必需品!作業着とヘルメットは男性用が大多数
女性が男性が大部分を占める建設現場に足を踏み入れて先ず感じるのは、とにかく男性向けに全てが作られていることです。確かに昔と比較すれば、改善はされているかもしれませんが、女性の私から見ればまだまだだと思います。建設現場といえば、全ての作業員やスタッフが作業着を着用することになります。この作業着については、多くのメーカーがありますが、女性サイズを製造しているところはほとんどありません。そのため、女性である私は男性用作業着の着用を余儀なくされます。最近の作業着は多少のファッション性やデザイン性を感じることができますが、とにかくサイズがブカブカのため何とかして欲しいです。
危険を伴う建設現場ではヘルメットが不可欠です。ヘルメットについても、作業着と同様に男性用しか用意されていないケースが少なくありません。サイズが合わないため、目線が隠れそうになることも多く、ヘルメットを被ることでかえって危ないと思うこともあります。
メイク直しもできない!建設現場の現状とは
女性用トイレや更衣室が極端に少ないことも、女性にとっての大きなストレスだと思います。とりわけ、女性専用トイレは絶対に必要ですが、現実には男女兼用トイレを使わなくてはいけないことがほとんどです。男性には全く必要のない汚物入れはなく、とにかく臭くて不衛生。トイレの場所やつくりによっては、直ぐ近くに男性の気配を感じてしまい、落ち着いて用足しができないこともあります。「単に用を足せれば良い」という男性とは異なり、女性にとってトイレはより大切な場所。自宅やオフィスであれば、鏡付き洗面台があり簡単なメイク直しや髪の手入れができます。一方の建設現場では、女性が身だしなみのチェックをすることさえままならないのが実態です。
まだまだ道半ば!女性にとって快適な建設現場
働き方改革やワークライフバランスなどの取り組みにより、女性が建設現場で活躍することが増えています。これまでの男性中心の職場から、女性も働きやすい環境づくりが必要です。女性に支持されるようなオシャレな作業着や女性用ヘルメットの数はまだまだ足りないと思います。また、女性が気兼ねなく使える女性用トイレの増設などハード面の強化が急務です。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます