
JR東日本が国土交通省へ提出していた「羽田空港アクセス線(仮称)」の第一種鉄道事業許可申請が20日付で国土交通大臣から許可された。整備区間は東京貨物ターミナルから新設する「羽田空港新駅(仮称)」間の約5・0㎞で、車両費を除く事業費は3000億円。2029年度の開業を予定する。常磐方面や宇都宮・高崎方面と羽田空港を結ぶ新たなアクセスルートにより、空港利用者の利便性向上につなげる見通しだ。
全体計画では、羽田空港アクセス線は東京都港区芝浦一丁目~大田区羽田空港三丁目までの約12・4㎞で、うち田町駅付近から東京貨物ターミナル付近までの約7・4㎞は既設線の改良区間となり、今回許可された約5・0㎞は新線の建設区間として整備する。
新線区間はトンネル区間約4・9㎞、擁壁区間約0・1㎞で構成。トンネルの構造形式はシールド(幅員約12m)および開削(幅員約14m)を予定。構造物の深さは最大約48m。新駅は開削トンネル内部に複線地下式で島式プラットホーム1面2線を設置する。構造物幅員は約22m、ホーム長約311m、ホーム幅約8~12mを計画している。
施工期間は約7年間を見込み、準備工に約1年、トンネル工事と地平・擁壁工事は約6年半、軌道工事と電気工事の工期は3年間とし、工事内容は今後具体化する。