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【関東整備局就任インタビュー】 高橋武男営繕部長「現場の手戻りBIMで改善」
2021/08/23インタビュー
建設メール
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就任の抱負を語る高橋部長
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関東地方整備局の高橋武男営繕部長は、就任インタビューで「官庁施設の整備は地元住民のニーズがどこにあるかを常に意識し、それをくみ取りながら進めるのが基本」と話す。特に注力するのは「施設の耐震化で2025年度までに100％の達成を目標としている。また、最近では生産性の向上と働き方改革も重要となり、施工BIM、適正工期、週休2日などに取り組んでいる」との方針を示した。
関東整備局の勤務は08年～10年の営繕部計画課長以来、11年ぶり3回目。群馬県出身のため地元意識が強く「管内の官庁施設数は約2900あり全国の22％を占め、床面積は約1200万㎡となる」と前置きし「重要な施設や大規模施設も多く存在するので、責任・苦労も多いがやりがいも大きい。大都市と地方都市に『2極化』している」と印象を語った。
施設の老朽化対策では「管内施設の36％は築40年以上、57％が築30年以上となっている」とし「改修や保全指導を急ぐ必要がある」と強調。そのためには「ASP（情報共有システム）を活用したり、施工BIMなどを導入して『手戻り』が少ない現場の省力化が必要となる」との認識を明らかにした。
さらに「地方自治体などを先導する公共建築相談窓口の役割も大切となる」と述べた。
これまでに印象に残った仕事は18年～20年に勤めた日本スポーツ振興センター新国立競技場設置本部総括役を挙げ「国家プロジェクトとして、工期とコストの順守に全力を注入した」と振り返る。
仕事への取り組み方は一致団結、「ワンチーム」で、先憂後楽を心掛ける。
【略歴】たかはし・たけお
1991年宇都宮大学大学院工学研究科（建築工学専攻）修了、同年関東地方建設局営繕部建築第二課採用。東北地方整備局営繕部計画課長、大臣官房営繕部計画課企画専門官、日本スポーツ振興センター新国立競技場設置本部統括役などを経て、7月1日から現職。群馬県吾妻町出身、56歳。趣味は野球観戦で、巨人のファン。
