見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全中建】 若手経営者部会が新型コロナの課題や対処法を報告
2022/01/21業界動向
建設メール
全国中小建設業協会（全中建、土志田領司会長）は、若手経営者部会（河津修平部会長・全中建参与）が実施したアンケート調査における、新型コロナウイルス感染症による影響について、課題や対処法などの意見をまとめた。
新型コロナによる影響は『影響を受けた事への対処法』と『社内での対策、その結果、課題について』の2つに分類し、寄せられた声を紹介している。
『影響を受けた事への対処法』では、「下請業者の確保が難しかったため自社のみの対応を余儀なくされた」「公共工事受注にシフトしたが、案件数が少ないので対処できるか分からない」「民間工事の発注が中止・延期となったため、比較的計画に近いペースで発注された公共工事への依存度を高めた」との状況を説明。具体的には、アクリル板の設置、換気設備、資材置場、体温計・マスク・空気清浄機、消毒資材などの購入や広めの休憩所確保などを負担したとしている。またテレワークやオンラインを取り入れた営業活動といった新たな取り組みもあった。
『社内での対策、その結果、課題について』は、日々の検温、手洗い消毒の実施、ワクチン接種機関の周知、会議打ち合わせ・営業活動の自粛といった新しいスタイルに加え、PCRや抗原検査、勤務時間中のワクチン接種承認、社内教育、外来者への検温・消毒などの対応が見られる。それでも「時間、経費がかかるものの売上が上がるわけでないので結果的に利益減要因となった」「職場の対応指針を策定し、周知したが、感染者発生時の業務継続体制は整っていない」との訴えもあった。
