【群馬発】 八ッ場ダム事業費増で大澤知事「やむを得ない」
2016/09/23建設時事
建設メール
大澤正明知事は、20日開会の第3回前期定例県議会に八ッ場ダムの建設に関する基本計画の変更について、意見を付した上で同意する議案を提出した。八ッ場ダムをめぐっては先月、国が約4600億円とする事業費を720億円増額し、約5320億円とする基本計画変更案を示しており、国土交通大臣が知事に意見を求めていた。
大澤知事は「県ではこれまで、地元の皆さまがこれ以上将来の不安や不便な生活に苦しむことがないよう、一日も早いダムの完成を国に求め、生活再建事業にしっかりと取り組んできた。すでにダム湖を前提とした生活再建対策は終盤を迎えている。また、近年の台風や局地的豪雨などによる被害から、県民の生命や財産を守っていく必要がある」とした上で、関係都県と協力して内容を精査し「熟慮に熟慮を重ねた結果、ダムの完成をこれ以上決して遅れさせてはならないと考え、総事業費の増額はやむを得ないとの判断に至った」と説明した。