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【建設投資見通し】 22年度は名目で67兆円／民間非住宅建設が好調
2022/10/12建設時事
建設メール
国土交通省は12日、2022年度における出来高ベースの投資額を推計した建設投資（名目値）が、前年度比0・6％増の66兆9900億円となる見通しを明らかにした。建築補修投資額の計上が始まった15年度以降の8年間では、過去最高の水準となる。政府投資が減少したものの、民間投資は増加し、特に民間非住宅建設投資の伸びが全体に影響している。政府投資は22兆5300億円で、前年度比3・7％減と低調。民間投資は44兆4600億円で同比2・9％増となる見通しだ。
民間投資のうち、住宅建築投資は15兆9700億円で同比0・9％減、非住宅建設投資は19兆200億円で同比7・2％増、建築補修（改装・改修）投資は9兆4700億円で同比1・2％増に。足元の統計で着工が減っている住宅のみ減少となっている。非住宅は足元の着工床面積でも増加している。
建設投資全体を建築・土木別に見ると、建築投資は43兆4000億円（前年度比1・9％増）、土木投資は23兆5900億円（同比1・8％減）を見込む。22年度の建設投資が国内総生産に占める比率は11・9％となる見込み。
建設投資は、1992年度の84兆円をピークに減少基調となり、2010年度には半分程度まで減少した。その後、東日本大震災からの復興等により回復傾向にあり、22年度は21年度補正予算等に伴う政府建設投資が見込まれることもあって、高水準となっている。
なお、15年度を基準とした実質値では、22年度の建設投資額は前年度比0・6％増の59兆2570億円となり、名目値と同じ伸び率だった。
