【地盤改良の施工不良問題】 千葉港と伏木富山港で強度不足
2016/10/28建設時事
建設メール
国土交通省が発注し東亜建設工業が過去10年間に施工した地盤改良に伴う薬液注入工事のうち、千葉港の岸壁地盤改良工事と伏木富山港の泊地護岸築造工事の2件で強度不足が確認された。同社の費用負担によるチェックボーリングの結果で明らかになったもので、虚偽報告といった不正はないが、施工不良があったと判断した。今後、同社が補修工事を行う。
また、国交省では専門家で構成する委員会を設置して、埋立地などの複雑な土質条件の地盤における薬液注入工法の適切な施工管理を検討する。
なお、今回の結果や空港滑走路地盤改良工事の施工不良問題を踏まえて関東、北陸、四国、九州地方整備局では同社とJV構成企業に対し指名停止措置を講じた。