【北陸新幹線】 敦賀・大阪間3ルートの検討結果示す
2016/11/11建設時事
建設メール
国土交通省は11日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームに対して、北陸新幹線敦賀・大阪間に関する①小浜―舞鶴―京都ルート②小浜―京都ルート③米原ルートの3つのルートの検討結果を報告した。今秋をめどに3ルートについて所要時分、路線延長、概算事業費、需要見込みなど将来の着工判断につながる項目の調査報告を国交省へ求めていたもので、結果を踏まえて今後、最終的なルートを決める。
小浜―舞鶴―京都ルートの場合、建設延長は約190㎞で概算建設費は約2・5兆円、想定工期は15年となり、費用便益比(B/C)は0・7で最も低い。
小浜―京都ルートは、建設延長が約140㎞で概算建設費は約2兆700億円、想定工期は15年で、B/Cが1・1となった。敦賀・新大阪間、福井・新大阪間、金沢・新大阪間の所要時間はいずれも3ルートの中で短く、運賃・料金も安い。輸送密度も最大となる。
米原ルートに関しては、建設延長が約50㎞、概算建設費は約5900億円、想定工期は10年としており、B/Cは2・2で最も高くなったが、所要時間が最も長い。
なお、着工は2031年度を想定する。