見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈日々の栞〉 業界を支える皆の癒やし
2023/05/19コラム
日々の栞
▼「肉体労働者のリラックス方法はなんだろう」と、岩盤浴に癒やされながらふと考えてみた。以前インタビューをした現場代理人は「現場に入ったら土日であっても気が休まらない時が多い」と語った。休んでいる間にも災害が起きて現場が崩れてしまわないか気になってしまうという
▼建設業などの肉体労働者は日頃、汗水流して体を動かし私たちの生活を支えてくれている。常に気を張ってくれている彼らはどんな気分転換をして、毎日働いているのだろうか。肉体労働者のみならず、デスクワークで現場を支えている人にも、インタビューで聞いてみることにした
▼休日は親子旅行をしたり、家族団らんで過ごす人が非常に多かった。しかし中には、「現場に立つと地域住民から声をかけてもらえる。日頃、いたわってくださる近隣住民からの思いが、よりよい町づくりにつながっている」と話してくれた。休日だけでなく働きながら癒やしを感じている人もおり、とても印象深いインタビューとなった
▼家族や地域住民など周囲の支えがあり、現場が頑張れていた。また、23年3月までの県内建設業での労災件数は22年同月までと比べ6件の減少がみられた。これからも新3K（給料・休暇・希望）や、24年度に施行する時間外労働の上限規制など、建設業は日々前向きに進化している。順調に件数を減らしていき、全ての現場で労災ゼロとなれば良い
▼ちょっとした気分転換の繰り返しがさらに余裕を生み、質の高い工事、労災ゼロにつながる一因となるのなら、普段何げなく通り過ぎていた現場の方に私も少しずつ感謝の言葉を伝えたい。（茨城・RK）
