【CIM導入へ】 業務、工事で過去最多の試行件数
2016/12/02建設時事
建設メール
国土交通省がまとめた2012年度から16年10月までのCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング/マネジメント)試行事業の状況によると、累計で試行業務は90件、試行工事は193件に達したことが分かった。17年度からの導入を前に本年度は業務で34件、工事で84件と過去最多の件数を試行している。
試行業務の累計は、検討・概略・予備設計で河川が9件、道路が11件、詳細設計・修正設計では河川が24件、道路は46件となった。
累計試行工事件数のうち、発注者が指定する指定型は20件だったのに対し、受注者の希望でCIMを試行する希望型は173件で、15年度以降、大幅に増えている。
本年度の試行業務・工事の受発注者を対象に実施したCIM導入ガイドライン素案に対する意見聴取では、受注者から事業の段階や業者間でのソフトの互換性に不安が残ることや、3次元データの出来形計測の方法提示を求める意見が目立った。
国交省では土工で確実にCIMが活用できる環境を整備するとともに、土工以外のトンネル、橋梁、ダムなどの構造物でもCIMの活用拡大を図ることにしている。