【i-Construction】 推進コンソーシアム設立に458者参加
2017/01/31建設時事
建設メール
国土交通省は建設現場の生産性向上へ産学官連携体制を築くため、30日にi-Construction(アイ・コンストラクション)推進コンソーシアムの設立総会を開いた。産学官の各種分野から458者が会員に名を連ね、会長には三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏、副会長には日本建設業連合会副会長兼土木本部長の宮本洋一氏が就任した。
小宮山会長は「3次元データを共有して(調査測量から維持管理まで)一気通貫でやろうという極めて現実的なことも大切だが、視野を広く持って前向きなコンソーシアムを作っていきたい」とし、協力を呼び掛けた。
宮本副会長は「本年は本格的なアイ・コンストラクションの推進と、その環境整備を着実に進める年となる。魅力ある建設業の実現に向けて、微力ながらコンソーシアムでの活動を通じて建設業の生産性向上に全力で取り組む。長く時間を掛ければいいというものではなく、早急に全力で早い時間に着実に実現させていきたい」と述べた。
石井啓一大臣は「国土交通省では建設現場の生産性を2025年までに2割向上させることを目標にICTの活用や施工時期の平準化などのアイ・コンストラクションを推進している。今後は会員の皆様とともに最先端技術を現場に導入するための新技術の発掘、3次元データを活用するためのプラットフォームの整理、アイ・コンストラクションの海外展開など具体的な活動を通じて新しい建設現場の創出を目指す」としながら、魅力ある建設現場の実現へ働き方改革と生産性革命を進める考えを示した。
今後は▽技術開発・導入▽3次元データ流通・利活用▽海外標準―の3つのワーキンググループを設立し、需要に応じた革新的技術の開発と現場への試行導入を図るとともに、夏を目標にデータ利活用方針を策定するなど具体的な取り組みを進める見通しだ。