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【土木学会】 土木遺産に14施設／歴史的土木構造物を選奨
2024/09/27業界動向
建設メール
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近代鉄道技術を伝える黒川橋梁（上り線）（土木学会HPより）
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土木学会は、「令和6年度選奨土木遺産」14施設を発表した。土木遺産の顕彰を通じて、歴史的土木構造物の保存に資することが目的。2000年からスタートし、今回で25回目。今回は橋梁、ずい道等が多く含まれる事が特徴となった。
関東支部からは栃木県から福島県にまたがる貴重な鋼ワーレントラス橋の黒川橋梁（上り線）。隅田川に架かる関東大震災の復興事業で整備された国内で初となる鋼中路式アーチ橋の駒形橋、神奈川県の国内初の20t過重で設計され、高張力鋼を主桁の大半に用いた相模大橋の三点が選奨された。
選奨土木遺産委員長の千野泰明教授（日本大学理工学部教授）は「貴重な橋梁や、明治時代の鉄道開発に関するずい道などが多く含まれた。25年目にまだこうした施設があり、認定対象となったことをうれしく思う。旧岩保木水門は治水史の面から非常に貴重な土木遺産と考える。阪神甲子園球場・枝川橋梁は特徴的な土木遺産の1つ、土木技術者による開発で、廃川敷の甲子園開発を象徴するもの。甲子園球場も100周年を迎え、大阪支部の熱意ある推薦が印象に残った」と総評した。
現代のエンジニアに向けては「日本の土木技術の発展が反映され、課題を乗り越え、新しいものにチャレンジした構造物が、これからも土木遺産に選ばれていくだろう。人々が生活する限り土木遺産となる施設は、現代にも産まれる」とエールを送った。
令和6年度選奨土木遺産は土木学会HPで閲覧できる。
