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【関東甲信越ブロック】　担い手確保等で意見／全国建産連の専門工事業委

2024/10/28業界動向

建設メール

あいさつする石津会長

　全国建設産業団体連合会（全国建産連）の専門工事業委員会関東甲信越ブロック会議が28日、都内で開かれた。討議テーマは▽担い手の確保および育成▽設計労務単価調査方法の抜本的な見直し▽BIM導入費用の助成▽建設キャリアアップシステムの推進に向けた取り組み―についての4つ。出席者が意見を出し合いブロックとしての意見に集約した。12月4日の専門工事業全国会議に挙げる。

　冒頭、石津健光会長があいさつし、建設資機材、人件費の高騰などの影響で非常に厳しい経営環境にあると述べるとともに「第3次担い手3法を中心に持続可能な建設作業を目指し、働き方改革の一層の推進、地域の守り手として建設産業の維持に向けた環境整備、新技術の活用など生産性の向上を図ることで利益が確保できる仕組みへ専門工事業者、建設関連団体の連携を図りながら課題解決へ取り組んでいかなければならない。建設キャリアアップシステムの活用などによる建設技能者の処遇改善などますます重要になる」とあいさつした。

　各テーマに関して出された意見からブロック会議としての意見は次のとおり。

【担い手の確保および育成】
▽ユーチューブをはじめとしたSNSを活用した動画配信等による広報活動の充実強化
▽工業高校生を対象に現場見学会などによる入職促進活動
▽離職率の高い若年就業者を対象とした研修、資格取得支援など、より効果的な定着促進活動
▽外国人材を確保するための支援と環境整備の充実
▽民間建築工事、市町村工事に対する週休2日制の普及促進
▽技術者、技能労働者等の適正な賃金アップ
▽建設産業全体のイメージアップ（新4K、ワークライフバランスを重視した働き方改革の推進）

【設計労務単価調査方法の抜本的な見直し】
▽技能者の手取りをしっかり確保でき、2024年問題や民間工事に対応した適切な労務単価の設定
▽猛暑日を考慮した工期の設定と対策費用の計上
▽キャリアアップシステムのレベルに応じた労務単価の明確化
▽労務単価の調査方法の抜本的見直しと調査内容の簡素化要望
▽他産業との賃金比較など実態調査

【BIM導入費用の助成】
▽機能性を向上させるためのアドオンなどのソフトも幅広い助成制度創設
▽扱う人材、業務負担の状況、導入の必要性など現状を踏まえた上での推進
▽助成金の種類や活用法など、導入支援制度の創設やより多くの情報の発信

【建設キャリアアップシステムの推進に向けた取り組み】
▽カードリーダーの設置状況にばらつきがあるため地域による運用実態調査を行った上で推進
▽普及促進策の実施や講習会の実施

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