【i-Construction】 19年度から3次元データのオープン化を
2017/04/03建設時事
建設メール
建設現場の生産性向上に向けたi-Construction(アイ・コンストラクション)推進コンソーシアムの企画委員会が3月31日に開かれ、国土交通省が今後の取り組み推進に向けた行程表案を示した。2019年度に橋梁、トンネル、ダム、舗装の整備、維持管理へICT導入を拡大するほか、公共工事の3次元データを利活用するためのルールとプラットフォームを整備しオープンデータ化を図ることを指標として設定する。全ての建設生産工程でICTや3次元データ等を活用し、25年までに建設現場の生産性2割向上を目指すとともに、新3K(給与、休暇、希望)の魅力ある建設現場の実現とインフラマネジメントシステム構築につなげる。
17年度はICT土工に加えて直轄工事でICT舗装工、ICT浚渫工を発注・施工し、人材育成や基準類・発注方式等の見直しを図った上で、18年度以降、直轄・自治体まで拡大するとともに、ICT活用と休日拡大の効果を検証していく。
現場施工の効率化では、17年度に生産性向上につながる設計・施工での配慮事項を整理したガイドラインを策定する。また、継手の性能評価方法、橋梁プレキャストの適用範囲拡大のため、プレキャスト活用に向けたガイドラインもまとめる。18年度以降は直轄、自治体での活用拡大を目指す。
なお、アイ・コンストラクション推進に当たっては、産学官が連携・情報共有し、各地域で取り組むための地方協議会を構築しており、整備局ごとに相談窓口となるサポートセンターを設置した。