国土交通省は17日、3月から適用する公共工事設計労務単価を明らかにした。2025年度に行った公共事業労務費調査に基づき決定したもので、全国全職種(51職種)の平均は前年度比4・5%増。14年連続の増だが、引き上げ幅は近年より小さいものとなった(23年5・2%増、24年5・9%増、25年6・0%増)。全国全職種の平均値は2万5834円で、初めて2万5000円を突破した。主要12職種の平均値は2万4095円で、前年度比4・2%増。
労務単価には事業主が負担すべき必要経費(法定福利費、安全管理費など)は含まれていない。この必要経費については、これまでは労務単価の41%としていたが、今回は48%に引き上げられた。なお事業主が下請代金に必要経費分を計上しない、または下請代金から必要経費を値引くことは不当な行為であることから、同省では引き続き注意喚起している。
設計労務単価について同省は「通常必要と認められる労務費の計算の基礎となる水準。公共工事・民間工事を問わず、下請取り引きを含め、適正な労務費が確保されるべき」と位置づけている。
【ちょこっと補足】
今回の伸び率が4・5%と低かった要因は、本年度調査の結果で実質の伸びが悪かったため。実際の市場における価格が上がれば引き上げも高くなることから、国交省では「労務単価の行き渡りを確保することが大事」と見ている。
また必要経費の引き上げも、調査結果を踏まえたもの。福利厚生費等29%、現場作業にかかる経費等19%で計48%に設定している。