【コンクリート構造物】 予備設計の比較検討で留意事項示す
2017/04/25建設時事
建設メール
コンクリート工の生産性向上を進める国土交通省は、予備設計段階でコンクリート構造物の工法や形式を比較検討する際に、本体工事費以外にも勘案すべき事項を留意事項としてまとめ、地方整備局へ通知した。予備設計では個々の現場条件に応じて工期も考慮した上で、例えば現場打ちとプレキャストを比較検討する場合、本体工事費以外にも仮設工や雪寒施設工、工期を踏まえた交通誘導警備員の費用、残土処理工、構造物の詳細設計に関する費用などの考慮すべき事項を勘案し、価格を比較する。
事業の上流段階の検討で生産性を考慮できる合理的な設計の考え方を導入するもの。重要構造物や大型構造物など、より大きな効果が見込まれる施設の予備設計業務が対象となる。
また、工期短縮や安全性向上の効果、施工性、周辺交通に与える影響、詳細設計費、維持管理の容易性といった要素についても、比較計上が可能なものは、適宜比較することも留意事項として示した。