【インフラメンテナンス大賞】 初の受賞者に28件決まる
2017/04/28建設時事
建設メール
国土交通、総務、文部科学、厚生労働、農林水産、防衛の6省は、社会資本メンテナンスの優れた取り組みを表彰する第1回目のインフラメンテナンス大賞の受賞者を決定した。248件の応募の中から、各省大臣賞、特別賞、優秀賞で計28件が選ばれており、7月24日に各省合同で表彰式を行う。今後、受賞案件の取り組みを全国へ普及・展開していく。
国交省関係では7件が対象になった。国土交通大臣賞は▽「下水道管のビッグデータ」を活用したメンテナンス(東京都下水道局)▽しゅうニャン橋守隊(CATS-B)による猫の手メンテナンス活動(しゅうニャン橋守隊)▽維持管理性を向上させた河川排水用新形立軸ポンプ(楽々点検ポンプ)の技術開発(荏原製作所)が受賞。
特別賞にはJR東海の東海道新幹線土木構造物の大規模改修による長寿命化が選ばれた。
優秀賞は▽青森県におけるトータルマネジメントシステムによる橋梁維持管理(青森県)▽道路橋及びコンクリート構造物の点検・診断等アドバイザー制度(島根県)▽地元インフラを地元で守り次世代へと継承する建設技術者育成活動(鶴舞工業高等専門学校社会基盤メンテナンス教育センター)の3件だった。
厚労省関係では、厚生労働大臣賞にデックの既設経年管を再利用したステンレス・フレキ管による水道管路の更新・耐震化の新工法が選定された。優秀賞は▽漏水防止計画作業(東京都水道局)▽伸縮可とう管の変位状況を簡単に検知できる専用の計測装置で、管路の安全管理に貢献(日本ヴィクトリック)の2件となっている。