〈こぼれ話〉 建設職人基本法とオーケストラ
2017/05/16記者の目/論説
建設メール
15日に開かれた建設職人基本法に基づく基本計画策定に向けた専門家会議。計画案はおおむね了承されたが、業界団体の中でも、それぞれ立場が異なることから、若干の意見の相違がみられた。
国土交通省土地・建設産業局の谷脇暁局長は建設現場での安全と健康を確保する上で基本計画の策定が重要としながら、「建設業の現場は、いろいろな立場の方が、いろいろな思いを持って仕事をされている。ここで一致協力していただけないと、うまく回らない」と指摘。さらに音楽になぞらえて「オーケストラはそれぞれが協調し、いい音を出して初めて、いい音楽になる。今回の基本計画もそういう性格がある。基本計画の策定・実行にあたり、いい音が出るようにご協力をいただきたい」と述べた。基本計画はいわば譜面。いい音楽になるかどうかは演奏者の能力に委ねられるということか。〈K〉