【関東整備局】 工事工程表の開示試行を継続/週休2日制モデル工事
2017/05/22建設時事
建設メール
関東地方整備局は週休2日制確保モデル工事における、工事工程表の開示試行工事を継続する方針を明らかにした。2016年度は地域インフラサポートプラン関東2016に基づき、16件を契約。受注者側から全工事での実施を求める意見が寄せられた一方で、週休2日確保には根本的な問題となっている賃金体系の改善が不可欠との指摘もあった。
工事工程表の開示は入札公告時に発注者が算定した工期、関係機関との調整、住民合意などを工程表によって示す取り組み。週休2日制確保モデル工事とセットで運用しており、今後も継続の方向となっている。
16年度試行工事受注者の営業担当者を対象としたアンケートによると、回答を寄せた15者のうち、11者が今後の工事にあたって工事工程表開示の取り組みが必要とした。さらに週休2日制確保モデル工事とセットでの実施について、10者が有効と考えている。
受注者・都県建設業協会から受注者の考え方がわかりやすくなった、工程管理において参考になる、工程表の精度向上・施工環境向上・週休2日確保に寄与するなどの好意的な意見が聞かれ、東京建協などは全ての工事での実施を要望した。
一方で、工程表の適正や実態との乖離の懸念や、受発注者双方における考え方のすり合わせを求める意見もあった。また、千葉建協と栃木建協は週休2日の確保について、賃金体系の問題解決が不可欠と指摘した。