【関東整備局】 平均審査期間10日に/特車通行許可短縮化図る
2017/07/13建設時事
建設メール
関東地方整備局は特殊車両(特車)通行許可事務の効率化を検討し、平均で2~3カ月かかっている申請から許可証発行までの審査期間短縮を図る。国土交通省生産性革命プロジェクトでは道路の物流イノベーションとして、許可審査の迅速化に取り組む方針が示され、2020年までに平均審査期間を10日に短縮する目標が掲げられている。
特車は構造や輸送貨物が特殊で、大きさまたは総重量が一般的制限値や橋梁・高架道路・トンネルなどの制限値を超える車両。トラッククレーンや重量物運搬用セミトレーラーなどが特車に分類される。近年の車両大型化に伴い、管内では許可申請件数が増加、審査に要する期間が長期化している。16年度の許可申請件数は前年度比約1万件増の10万件程度だった。
これまでに、大型車通行適正化に向けた関東地域連絡協議会や建設産業専門団体連合会会員団体地方支部長などとの意見交換会などで、期間短縮の要望が出ていた。
効率化については、簡易公募型プロポーザルを公告中の検討業務において、審査期間長期化の要因と課題を抽出・分析し、対応方策を練る。加えて、審査窓口集約化見直し検討、個別協議オンライン化システム試行結果の整理・改善検討、特車ゴールド申請更新機能基本設計、申請・算定支援システム再構築設計などを18年2月下旬までに行う。