【技能者の能力評価】 検討会で基準検討へ
2017/10/10建設時事
建設メール
国土交通省は、建設技能者の能力評価基準の策定に向けた検討会を11月にも立ち上げる。来秋の先行運用に向けて開発が進む建設キャリアアップシステムでは、技能者の保有資格を確認した上で、固有のIDを与えることにより就業履歴が蓄積されるため、蓄積するデータと個々の技能者の能力を組み合わせることで技能者の能力を横断的に評価することが可能な能力評価基準を検討する。検討会は、学識経験者や元請けおよび専門工事などの関係団体で構成し、年度内の中間とりまとめを目指す。
主な論点としては、評価基準の客観性の確保や費用を掛けない簡易な評価方法のほか、技能者の評価が専門工事会社の評価に結び付くといった評価を受けることのメリットの打ち出し方などを想定している。職人を育て、良い職人を抱える専門工事会社が高く評価されることで、受注機会の拡大や技能者の処遇向上につなげていく。
また、建設キャリアアップシステムに関して、現在検討中の利用料金体系を含めた広報にも力を注ぐ意向で、準備が整った段階で関係団体などへ幅広く説明する見通しだ。