【群馬発】 県が今月下旬から土木工事で週休2日制試行
2017/10/24建設時事
建設メール
群馬県建設企画課は、週休2日制の定着をサポートするため、土木工事を対象としたモデル現場の試行を10月下旬から開始する。定義は、工事現場の土日閉所および主任技術者等の内業を含めた土日休日で、90%以上の実施により間接工事費の補正と工事成績評定点への加点を行う。実施にあたっては受注者による希望を原則としている。施工期間は2018年12月までとし、同年度中に試行結果を検証して19年度以降の方針を決める。
モデル現場は土木工事のみが対象。金額に対する制限は設けないが、災害対応など工期や現場条件に制約があるものは除外する。工期は、契約後に受発注者間で工事工程表を策定し決定することで適切な期間を確保する。工程と施工上の課題を把握・共有することで円滑な施行を確保するとともに県職員についても知識と判断力の向上を図るとしている。実施した場合、週休2日制を90%以上達成すれば、間接工事費の補正と工事成績評点を加点する。
間接工事費の補正は、週休2日制の実施率が90%以上の場合と100%の場合で対応を分けている。90%以上の時は、共通仮設費に1・01、現場管理費に1・02を乗じる。100%達成時は、共通仮設費1・02、現場管理費1・04。工事成績評点も90%以上の場合と100%達成時で差を付けている。90%以上は評定点に0・9点、100%達成時は1・3点を加点する。試行期間中、希望者数によってはモデル現場の発注者指定型の導入も検討する見通しだ。