〈こぼれ話〉 やはり社会保険加入は大切
2016/03/09記者の目/論説
建設メール
近畿地方整備局は社会保険未加入の一次下請け業者と契約を結んでいた元請業者に対し、1カ月間の指名停止措置を行った。一次下請け業者が健康保険と厚生年金に加入していないことが判明したためだが、実際に施工体制台帳に「未加入」と記載されていたようだ。
今回は約3000万円の解体工事であり、昨年度までなら罰則対象にはならなかったが、制度改正により現在は処分されてしまう。発覚後すぐに保険に加入したため建設業許可部局への通報は免れたものの、制度改正を知らなかったことで全国初の不名誉な事例となった。
なお、罰則の対象は元請業者で、指名停止、工事成績評定の減点、制裁金支払いという「三重苦」を強いられる。