【直轄事業】 高度なマネジメントの実績評価を試行
2018/05/08建設時事
建設メール
国土交通省は事業促進PPPやPM(プロジェクトマネジメント)/CM(コンストラクション・マネジメント)、技術協力業務(ECI)といった事業の協議調整などの業務を担当する高度なマネジメントの実績を総合評価落札方式で評価する試行に取り組む。近年は施工企業の技術者が各業務に携わる機会が増えていることを踏まえて、直轄工事では技術提案評価型S型を適用する大規模な工事などで、段階的選抜方式の一次審査の評価事項に高度なマネジメントの実績を表彰と同等に評価する試行を行う。本年度は各整備局で1件程度試行したい考え。
技術者の能力等の表彰に関する評価項目において高度なマネジメントの実績があれば3点を配点する。また建設技術水準の向上を目指した研究開発に対して優れた実績を収めた企業が表彰されていることから、企業の能力等の表彰の評価項目で過去3年間における国土技術開発賞の受賞実績も評価対象とする(3点)。
さらに設計業務等では業務の特性に応じて高度な技術的マネジメントを行うプロポーザル方式業務の評価で、事業促進PPP、PM、CMの各業務の実績を表彰の項目で加点評価する手法を試行導入する。併せて各業務のテクリス登録を確実に行い、業務の経験や実績が蓄積されるようにする。
なお4月に公表された有識者懇談会による「今後の発注者のあり方に関する中間とりまとめ」では、発注体制の補完や特に技術職員が少ない地方自治体等の支援に関してPM/CM方式・事業促進PPP制度などを積極的に導入するとともに必要な人材を登録する制度の検討が提言されている。