【生産性向上】 国交省がチャレンジ工事を試行
2018/05/09建設時事
建設メール
国土交通省は直轄工事において施工手順の工夫や既存技術の組み合わせなど現場での創意工夫により生産性向上の取り組みを進める「生産性向上チャレンジ工事」を試行する。大規模な工事を中心として本年度は各地方整備局で10件以上の試行を行う見通しだ。
生産性向上チャレンジ工事では、工事契約後の施工段階で受注者が施工に当たり施工手順の工夫、特に省人化等の生産性向上につながる取り組み実施を推進する。発注時に試行対象工事であることを入札説明書に明記するとともに、工事契約後に受注者は施工計画書の提出までに特に生産性向上につながる取り組みの提案を監督職員へ提出することができる。
施工計画書に取り組み内容と期待される効果を明記し、履行義務として取り扱う。完了検査時までに実施内容と効果の報告を行い、履行および効果が確認された場合には工事成績評定で優位に評価する。試行に伴う費用は原則として受注者負担となる。
施工計画書で位置付けられた生産性向上につながる取り組みは工事成績評定の創意工夫の項目で評価する。仮に効果が確認されなかった場合でも減点の対象にはならない。