【北陸整備局】 吉岡幹夫局長が就任会見「スピードとメンテナンスが重要」
2018/08/02インタビュー
建設メール
北陸地方整備局の吉岡幹夫局長が7月31日に就任会見を行った。これまで道路分野を中心に携わってきたことから、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)整備や今後の道路メンテナンスの方針を示したほか、日本海側の物流の重要性にも言及した。
吉岡局長は「東日本大震災では三陸自動車道の事業に携わりスピードが大事だと感じた。また中央自動車道笹子トンネルの天井板落下事故ではメンテナンスが重要とされた」とし、これまでの経験を踏まえた事業に対する姿勢を表明した。
道路メンテナンスについては「より危険なものは慎重に点検するなどメリハリを付けたい。市町村への技術や人の支援も検討したい」と話す。
大河津分水路改修事業と日沿道整備に向けては「大河津は地域の理解を得ながら進めたい。日沿道は国道との連携がうまくいっていないところもあるので手当したい」と意気込みを示した。
建設業の働き方改革に対しては「国土交通省が週休2日工事で費用計上したことは大きなメッセージ。業界と一体となって取り組める環境を作りたい」と述べる。
日本海地域の役割についても言及し「アジアに近く、さまざまな物資が日本海側を経由して運ばれている。災害が多いので生活や産業活動が途絶えないようにしたい」と抱負を語った。
【略歴】よしおか・みきお
1986年東大工学部卒、建設省採用。国交省道路局企画課道路事業調整官、道路経済調査室長、高速道路課長を経て2016年6月から企画課長。63年7月生まれ。55歳。神奈川県出身。