【BIM/CIM】 運用拡大へ19年度に新たな3次元データ利活用方針
2019/04/25建設時事
建設メール
国土交通省は、3次元データを使って社会資本の整備や管理を効率化・高度化するBIM/CIMの運用拡大を図る。i-Constructionの普及により2025年度までに建設現場の生産性2割向上を目指す上で、BIM/CIMの原則活用が可能となるよう実現すべき目標を時期とともに明確化する。工程の具体化に当たっては「新・3次元データ利活用方針」を19年度にまとめる考えで、「誰が、何をするのか」が分かるようにするとともに、国交省だけでなく業界団体等が果たすべき役割についても記載することを検討していく。また「いつ、何が可能となるのか」という表現に変更し、活用の利点を共有できるようにする。
BIM/CIM適用事業の拡大では、直轄事業で19年度に400件の適用を目標とするとともに、21年度までに共通分野に配慮した要領を策定し、中長期的には方式を問わず全事業でBIM/CIMを原則適用する。建設生産・管理システム全体の3次元化に関しては、21年度までに3次元を主とする契約の規準化を図り、将来的にはBIM/CIMを主とする契約を標準化する。
BIM/CIMの普及促進に向けては、活用企業の拡大として民間講習などを通じ情報を展開し、21年度までに普及・啓蒙体制を構築。中長期的には全建設産業で3次元データを原則活用することを目標とする。BIM/CIM技術者の活用拡大では、21年度までに制度を構築する見通しだ。