〈冬虫夏草〉 選挙近づく昨今
2019/07/04コラム
冬虫夏草
参議院選挙が近づき、政党間の争いが益々せこくなってきている。
「年金問題」が最たるもので、「年金かえせ」のデモについての堀江氏の感想に対する反論もヒートアップしている。
しかし、基本的には両者とも事実をよく認識していないところがあるのではないだろうか。
年金は自身の老後の為の貯蓄型ではないので「返す」という認識そのものが的外れである。
私たちが拠出している年金は受給者に回っており、「老人を支える」図などは何度かテレビ等で紹介されているはずである。
政府が年金を貯蓄しているわけではないので(運用はしているが)、あえて返せというならば、受給者に要求しなければならなくなる。
実は年金に関しては、100年安心と言っていた際にも、支給額が100年安心と言っていたわけではなく、システムが強固であるということを言っていたのである。
率直な自民党系代議士に聞くと、年金は生活の中心であっても、全てではないというはずである。
ゆとりある生活を送る為には、公的年金だけでは不足するということは、これまでも幾度となく政府資料で出されている。
政策論争をやってもらいたいものである。でもまあ、年金問題はどこの国においてもぶラックホールみたいなものである。
G20サミットでは、安部首相の大阪城にまつわるジョークが問題になっていた。
大阪城は完全に復元できたが、エレベーターも設置してしまったというものだが、障害種差別として問題視していた。
観客にズームし笑っていないトランプ大統領や隣の婦人の笑いを苦笑いと評していた。
エッジの聞いていないジョークに対する反応に意味付与しているようにしか思えなかった。
大阪城は完全に復元できたが、現代の利便性も当然取り入れた、だから完全復元ではなかったですね、というだけの話ではないだろうか。
駅のホームで腕が触ったから、痴漢だろうとか、骨が折れたから慰謝料よこせと言われているような気がする。
怖いわ。
選挙がらみでいえば、山本太郎代議士が選挙資金として既に2億円以上集めているそうである。これも、怖い。