見たもん勝ち ～建設業応援団～
【けんせつ小町】 定着、活躍、入職支援がテーマ／5カ年の推進計画策定
2019/11/25建設時事
建設メール
働きたい、働きつづけたい建設業をめざして―。建設業における女性活躍を目指す日本建設業連合会（日建連）は、今後の5カ年を見据えた「けんせつ小町活躍推進計画」を策定した。①定着支援②活躍支援③入職支援―の3テーマを密接に連携し課題解決に取り組む。
日建連では、2014年に女性のさらなる活躍を目指して4つの計画等を策定し、翌15年にけんせつ小町委員会を設置した。その後の5年間で活動を展開し、働きやすい職場をつくるという意識が認められたと判断。そこで24年度までの今後5年間を期間とする3テーマに関する新たな目標・実施方策をまとめた。
定着は、家庭との両立、他業界への転職など建設業から離れることのないよう支援するもの。目標には勤続勤務年数の向上、女性が快適に利用できるトイレと更衣室設置率100％、現場環境整備マニュアルと同チェックリストの普及、各種ハラスメントを解消する取り組み支援を盛り込んでいる。
活躍は、「イキイキと働き続けることができる柔軟で多様な働き方の実現」を支援する。目標に育児休業等取得率100％（男女とも）、子育て中の時差出勤等の利用率向上、会員企業の女性管理職社員数2100人程度、「やりがい」や「モチベーション」の向上を設定した。
入職支援では、入職希望者を増やし、これからの就職者、他業種からの転職者に対する支援を行い、専門工事業への入職についても現場環境の整備や情報を提供する。目標は技術者の女性比率を10％引き上げ、技術者の雇用・育成を行っている協力会社を支援する会員企業の増加、建設業の魅力・やりがい・社会的意義の発信の実施など。
いずれも実施方策としては実態の定期的調査と検討、事例収集・公開、情報交換の場の提供等を掲げている。
目標値を設けているものはフォローアップ調査を実施、定性的なもの関しても各年度の活動報告で評価を行い、次年度の計画立案に反映させる。
