<建設女子・現場アルアル> 女性が働きやすくなる建築現場作りとは
2020/02/12コラム
建設女子
男性社会のイメージが強い建築業界では、女性が働きやすい環境が整っていない職場も少なくありません。私が建築会社に就職した当初、女性用の作業服は用意されていませんでした。男女一緒のサイズしか選べなかったので、ブカブカで動きにくかったことを覚えています。数名しかいなかった女性社員と話をして、女性サイズの作業服を準備してもらえるよう上司に相談しました。その後カタログをもらい、自分たちの好きな種類の作業服を選ばせてもらいました。会社がすぐに女性用の作業服を用意してくれたので、より働きやすくなりました。女性目線の意見を素直に伝えることで、職場環境は改善できると感じた出来事です。
女性だからといって甘えない
女性が少ない仕事場では、どう接したら良いか分からないのか、男性から腫れ物を触るような扱いをされることがあります。女性の中には、そんな環境に甘えて、女性であることを武器にする人もいます。しかしそれでは、いくら経っても仕事が出来るようになりません。周りがどう思っていたとしても、性別関係なく目の前の仕事に取り組むことが大切だと感じています。
以前は現場で男性社員から距離を取られているなと感じることがありました。仕事に対して真剣に向き合うことで、周りから信頼されるようになったと感じています。現場での仕事は体力的に大変なことも多いですが、周りの男性が優しくフォローしてくれます。自分が出来るところを全力でやっていると、必要な場面で手を差し伸べてくれる人は必ずいます。今では他の男性社員と同じような扱いをしてもらえており、人間関係も良好です。
女性が得られるメリットも大きい
女性が働きにくいと思われがちな建築業界ですが、実は女性が受けるメリットも大きいと感じています。作業着を着て仕事をしていると、周りの人からかわいがってもらえることが多いと感じています。適度にかわいがってもらえることで、職場の雰囲気が明るくなったと思います。女性だからこそやわらかい雰囲気を作り出し、場を和ませることができます。もちろん、仕事中はメリハリが肝心です。真剣に仕事に取り組む時は、女性らしさを出すことは控えています。しかしコミュニケーションが必要な場面では、女性ならではの雰囲気作りができるように心がけています。
また、女性が少ない業界なので、社外でも色々話しかけてもらえたり大事にしてもらえることが多いと感じています。顔を覚えてもらえやすいので、社外の方との繋がりができやすく会社のPRにも役に立っていると思います。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます