見たもん勝ち ~建設業応援団~

<税金豆知識> 建設業を行っているのなら節税や補助金等の情報を知っておこう

2020/02/20コラム

税金豆知識

建設業を行っている経営者の中には日々のコストに悩んでいる人もいるでしょう。コストを削減して会社運営をするのなら、税金対策をするのがおすすめです。無駄な支払いを少なくすれば、会社に残る金額も増えます。また、建設業を行っている方はいくつかの補助金も用意されています。ここでは、補助金から税金対策までまとめてご紹介します。

手軽にできる税金対策を知っておこう

基本的に建設関係の事業をするときには、法人と個人事業主の2通りから選択できます。個人事業主の場合は節税がしにくいため、法人化するのが良いでしょう。手軽にできる法人の節税は消費税を減らす方法です。消費税は、外注などを行ったときに支払った金額に発生する税です。消費税は従業員に支払う給料や役員報酬などには含まれません。そのため、そのまま給料を役員や従業員に出してしまうと損をしてしまう可能性が高いです。一度、他の親方などに外注を行いましょう。外注費は経費として計上できるので、経費分の消費税を削減できます。例えば、800万円の売り上げがあったとします。800万円から300万円を外注費として計上すれば、残った500万円に消費税がかかります。結果的に外注費の300万円分の消費税を削減できる仕組みです。ですが、給料を外注費にして計上をするときには、実態がないといけないことに注意しておきましょう。

他にも、契約書を電子媒体にするといったテクニックも活用できます。仕事を請け負うときには契約書を交わします。契約の際、必要になるのが収入印紙というものです。収入印紙は切手のような見た目をしているもので、契約書に貼り付けて使います。請け負った仕事が100万円以上の案件だと印紙税を支払う必要があります。ちなみに印紙税は1枚に付き2,000円で、請け負った仕事の数が多いほど支払う金額も増えます。例えば、100件の仕事を引き受けたなら20万円も支払う事になってしまいます。そこで紙の書類ではなく、電子媒体にしましょう。基本的に電子媒体にすれば収入印紙を支払う義務が発生しないため、コスト削減が可能です。

人材開発のための補助金がある

建設業では人手不足になってしまうこともあります。そんな人手不足に対応するために、人材開発支援補助金というものが用意されています。建設業をするためには専門的な知識が必要ですが、人材開発支援補助金は専門的なスキルを身につけるために必要となる資金を援助してくれるものです。基本的にこちらの補助金は建設労働力者認定訓練コースと建設労働者技能実習コースがあります。建設労働者技能実習コースは雇用する労働者に対して、有給で技能を実習させた建設系の商売をしている経営者に支給されるものです。建設労働者認定訓練コースは中小の建設会社の方に支給されます。ですが、建設労働者認定訓練コースで支給される補助金は必ずもらえるものではないという点に注意しましょう。建設労働者認定訓練コースで支給される金額は1,000万円を条件としています。ちなみに、建設労働者技能実習コースは経費として認定された金額の5分の4まで支給されるシステムです。

人材確保等支援助成金というものもある

人材確保等支援補助金は多くの経営者が利用できる補助金です。種類がいくつか用意されており、用途に応じて選ぶことができます。雇用管理制度助成コースは資格手当を増額するときなどに活用できるものです。また、若い人たちの雇用を目的とした若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コースといった特殊なものもあります。建設業を行っている方の中には従業員用の宿舎を作りたい人もいるでしょう。作業員宿舎等設置助成コースは宿舎の整備や設置などに使用する事ができる助成金です。人材確保等支援助成金は最大で108万円まで支給されます。若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コースは条件にもよりますが、200万円まで貰うことが可能です。

人材確保等支援助成金は申請をする必要があります。申請をするときには共通の書類が3つ必要になるので注意しておきましょう。どのような書類が必要なのかというと、まず雇用管理制度整備計画書と事業所確認票を提出します。3枚目の書類は制度導入・適用計画書が必要です。制度ごとに必要な書類があるので、確認しておくと良いでしょう。

節税と補助金を使用して事業を楽に運営しよう

建設業を行っている方は、書類の電子化をして印紙税を削減すると良いでしょう。また、給料を外注費として計上して経費にすることで消費税を削減する方法も使えます。ただし、外注費として計上をするときには実態のある案件として外注をする必要があります。人材確保用の助成金はまとまった金額がもらえるものが多いので、うまく使ってみると良いでしょう。

 

寄稿者:税理士

現役税理士が、融資に強い決算書とは?、合理的な節税方法とは?など、経理面・税金面の「読んでみて少しでもタメになる話」を寄稿

全記事一覧に戻る

お問い合わせ

RSS配信について

サポーター会員募集

更に利便性が高まります!

  • 閲覧制限なし
  • 検索機能制限なし
  • 複数PCで利用できます

各種入札関連資料の収集に

ぜひご活用ください!

会員登録について

トピックス

NEWS

●夏季休業に伴う情報更新停止のお知らせ●
建設資料館をご利用いただき、誠に有難うございます。
下記の期間につきまして、弊社休業のため情報更新を停止させていただきます。
【期間】8月10日(土)~8月18日(日)
上記の期間、情報の更新がされませんので、ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、情報は8月19日(月)より登録されます。

NEWS

●年末年始休業に伴う情報更新停止のお知らせ●
建設資料館をご利用いただき、誠に有難うございます。
下記の期間につきまして、弊社休業のため情報更新を停止させていただきます。
【期間】12月29日(金)~1月4日(木)
上記の期間、情報の更新がされませんので、ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、情報は1月5日(金)より登録されます。

NEWS

●夏季休業に伴う情報更新停止のお知らせ●
建設資料館をご利用いただき、誠に有難うございます。
下記の期間につきまして、弊社休業のため情報更新を停止させていただきます。
【期間】8月11日(金)~8月16日(水)
上記の期間、情報の更新がされませんので、ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、情報は8月17日(木)より登録されます。

NEWS

建設資料館サイトに不具合が発生し、アクセスできない障害が発生しておりました。復旧作業が完了し、現在は正常に稼働しております。
■障害の解消時間:2023/7/31(月) 12:00頃
■障害の内容:建設資料館(https://kd-file.jp/)アクセスできない
サイトが表示できなかった原因については、現在調査中です。ご不便とご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ございませんでした。

NEWS

弊社オフィスビルの電気設備の法定点検実施のため、下記のとおり停電となります。
該当時間は電話お問い合わせ等のご対応が出来なくなります。
皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。

■停電日時
2023年6月22日(木) 10時から11時まで
※進捗状況によって予定時間が前後する可能性があります。

人気の記事・コラム

PR

総合資格学院 通信講座実施中部資格学院

入札ネット公共工事入札情報サイト

都23区の民間建築情報 建築工事情報@mail

建設データ株式会社

アテンション

回線速度が遅い場合やご使用の機器の状態により、ファイルを開くのに時間を要する場合がございますので予めご了承くださいませ。